オンライン英会話教室を運営するにあたり大切にしてきたのは運営者、講師、生徒のトライアングルのバランスだ。意識的に正三角形になるようにイメージすることが大切だと考えている。
オンライン英会話を始めた2年前、企業によるオンライン英会話は既にビッグビジネスだった。セブ島はオンライン英会話の一大拠点で、同じようなサービスが数多あるが、便利なものの無個性で、違いは授業料のみであった。
当時からオンラインを使った外国人による英会話指導には興味があり、当社の運営する塾で採用したいと考えていたが、違和感があったのは安過ぎる授業料だった。1ヶ月毎日受講できて3900円などあり得ないと感じたからだ。
運営費や人件費を考えてもどこかにシワ寄せがあるだろうとリサーチすると、運営会社が奴隷商人である事がよくわかった。1時間200円以下の人件費で長時間労働を強いている。発展途上国は賃金が安いにしてもフィリピン政府は国民に不合理な計画経済政策を課している事実があるのに。
実態を知る為に社員をセブ島に派遣してわかったのはオンライン英会話で働く人々の生活だ。大手企業で長く働くベテラン講師でさえダブルワーク、トリプルワークの状態で、週7日間、朝の7時から夜中の12時まで働く者も多く、生活は困窮していた。
私たちはこの時点で他企業のサービスは教育には相応しく無いと考えて独自の道を歩む事に決めた。運営者、講師、生徒の皆が綺麗な三角形でバランスが取れるように運営している。講師の方々には日本の基準で給料をお支払いしている。
最後に嬉しい話だが、講師の結婚、出産が相次いでいる。出産後も自宅で働けるように各家庭にインターネットなどの設備を導入している。長時間労働せず、子ども達との時間を大切にしてほしい。他の子どもの教育ばかりで自分の子どもの教育はする時間がないのはおかしい。
皆が笑顔になる教室を目指してこれからも運営努力をしていく。皆んなの笑顔で全て報われる。皆様のご支援と生徒の皆様の成長がなによりの励みの活動だ。